今日は世田谷にある芦花公園に行ってきました。
明治時代の小説家・徳富蘆花が40代から暮らした家が保存され、周囲は木々に囲まれた公園になっています。蘆花の代表作「不如帰」(ホトトギス)は結核に侵された女性がお互いに愛し合いながらも夫と別れ、亡くなるというお話で、結核患者さんへの偏見、家父長制下の女性の不自由さが描かれています。当時の人たちには切実なテーマだったので、大ベストセラーになったそうです。
秋水書院は、大逆事件で死刑となった幸徳秋水を記念して名づけられました。世間の考えと一線を画す蘆花の知的誠実さを表していると思いました。
書院なので明るい間取りです。静かな環境で創作が進んだのかな。
茅葺の趣のあるたたずまいです。当時の世田谷は完全な農村地帯、周囲に溶け込んだ暮らしをされていたのでしょう。
家からの往復で18キロ、のんびりとしたジョギングでした。