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Sycamore Row(シカモアの並木道)

 前回紹介したジョン・グリシャムさんのTime to Kill,Time for Mercyの2冊の間に出版されたのがこのSycamore Rowです。ミシシッピ州の片田舎の町クラントンに住む弁護士ジェイク・ブリガンスが活躍する3部作ですが、シカモア・ロウは殺人事件をテーマとする2作とは異なり、遺産相続のお話です。
 70代のある老人が遺言を残して自殺します。遺言の内容がびっくり、自分の子供や孫には一切財産を残さず、最後の間際に世話をしてくれた家政婦に財産のほとんどを残すという内容でした。遺産額はというと、なんと23億円!だれもが引っ込み思案で目立たない老人だと思っていたのが、じつはミシシッピでも有数のお金持ちだったのです。

 ここで息子、娘とその家族、家政婦とその家族、多数の弁護士が集まって上を下にの大騒動が持ち上がります。なぜ老人は単なる家政婦にばく大な遺産を残そうとしたのか?話はどんどんもつれていきますが、最後に意外な事実が浮かび上がり、決着します。

 殺人事件のような緊迫感はないものの、人種差別の激しかったディープサウスの過去が浮かび上がってきます。前作でクー・クラックス・クランに家を焼かれたブリガンスが今回はどう対応していくか、わくわくして読み進みました。そして「シカモアの並木道」のなぞが最後に明かされます。

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