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手作りマスク2作目

 自分で作った手作りマスクはなかなかいい具合です。付け心地がいいのが最大の魅力なのと、家にあった手ぬぐいで適当に作ったのが意外とデザイン的に好評です。
 今回2作目にチャレンジしました。1作目では裏地をガーゼ4枚重ねにしましたが、さすがに運動中は息苦しくて外していました。今回はガーゼ2枚重ねにする代わり、使い捨て用の不織布マスクを必要な時にはさめるようにしました。運動のときはそのままで、電車に乗るときなどは再利用の不織布マスクを中にいれれば感染予防により効果的になるだろうと考えました。

今回はダイソーで売っているニット地のハギレを使ってみました。
言ってみればマスクカバー。裏地の下にマスクがはさめます。

 不織布マスクの再利用についてはいろいろな意見がありますが、今の状況では再利用はさけられないと思います。メーカーが一斉に増産しているのになぜ手に入らないか書いてある記事を読みました。簡単にいえば、需要が爆発的に増えたのに生産量が追い付いていないこと、また卸から小売りの流れにはどうしてもタイムラグがあること、また消費者側の買いだめがある程度落ち着くまでは実需以上の需要が生まれていることが理由のようです。ふだんは石ころだらけの涸れ川があって、上流で大雨が降ったとします。すると徐々に上流からの水流は増えていきますが、はじめは川床に水が沁みこんでいくのでなかなか下流に水が届きません。十分に川床が水分を吸収するとようやく川下にも水が届いていくのと似ています。

 不織布マスクについて調べてみました。使い捨てマスクに使われている不織布はポリエチレン、ポリウレタンやレーヨンでできています。繊維のすきまが十分に小さいとウイルスのような微小な粒子が引っかかります。だから何らかの理由ですきまが広がるとマスクの本来の機能が果たせないことになります。私のところでは再利用のために医療用の蒸気滅菌機を使っていますが、見た目・使用感には全く変化がありません。しかし繊維が縮んですきまが広がっている可能性がないとは言い切れません。

 もう一つ、マスクメーカーの説明では繊維に帯電させる処置を行って、ウイルスなどの微粒子を吸着しやすくしているものがあります。濡れると効果がなくなるので、これも再利用を勧めない理由となっているようです。
 これも調べてみました。次の論文をネット検索して読んでみました。

エレクトレット不織布の帯電機構とフィルター特性 に関する研究

 エレクトレットとは外部電極がない状態で恒久的に電気分極を保持し、周囲に対して電界を形成する物質をいうそうです。不織布を作る際にエレクトレット化された素材から作ると、電極を帯びた不織布ができます。この布をウイルスなどの微小物質が通り抜けようとするとき、電磁力に引寄せられ布に吸着されます。だから単なるフィルター以上の効果が期待できるわけです。
 エレクトレット化にはいくつかの方法があるようですが、できあがった不織布は半永久的に電磁力を発揮できるので、濡れたとしても乾けばまた使えるはずです。

 必ずしも理屈通りにはいかないことは承知していますが、再利用すると機能が低下するものの、使えないわけではなさそうだと思いました。

 ところでジョギングしているとき、マスクをするかどうかは悩ましい問題です。鼻を覆わなければゆっくりしたジョギングは可能ですが、ペースを上げると、さすがに苦しくなります。人があまりいないときはマスクをはずし(あごの下にずらし)、それ以外はゆっくりペースで動くのが現実的かな。それも呼吸トレーニングになるかもしれませんね。

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