• ランニング、洋書ミステリー、ドクターのつぶやき。ちょっとはなれてあれこれ考えました。

太陽を浴びよう

 40代のころ調子を崩したことがあって、一番つらいときは診察の合間に寝っ転がり、食事ものどを通りにくくなっていました。良くなったきっかけは、昼休みに外を散歩し始めたことです。ゆっくりと日光を浴びながら近所を散歩するだけでしたが、少しづつからだの調子が戻ってきて、軽く電柱一本分はや歩きしたりするうちに、ジョギングができるようになりました。ランニングが趣味となり、その時以来ずいぶん元気になりました。
 この経験から、日光に当たることがとても大事だと考えています。そして患者さんにも「日光に当たりなさい」と指導していますが、本当にそれが効果的なのです。日光が皮膚にあたることで合成される活性型のビタミンDには大ざっぱに三つの効果があります。

  1. 骨をじょうぶにする
  2. 心をじょうぶにする(抗うつ効果)
  3. 抵抗力を上げる(免疫機能の促進)

 朝起きて会社に行き、仕事をして帰ってくる。通勤はバスや電車。仕事は屋内でやっている。ビタミンDを十分に作るには両手と顔ぐらいの皮膚面積に1日20分~30分日光が直接当たることが必要です。自分の暮らしを細かく見ていくと、意外と日に当たっていないことに気がつく人も多いと思います。

 私の専門で言うと、原因不明のふしぶしの痛み(とくに下半身)がじつはビタミンD不足だったということが結構あります。薬で補給し、ふだんから日光を浴びてもらうだけで痛みが取れてしまうことがぜんぜん珍しくありません。

 だからできるだけ日を浴びることをお勧めします。新コロナウイルス騒ぎで不要不急の外出を自粛するよう言われていても、散歩やジョギングはできると説明されています。
 体調管理上日光を浴びることは必須です。骨だけでなく、心もからだも丈夫になります。日光がぽかぽかと当たるところにすわっているだけでもいいので、できるだけ毎日日光を浴びてください。

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